2017.08.04 就活
「人で決めました」って入社企業を決めても良いの?

◆ はじめに

 就職活動をしていると、「自分にはどんな企業が合っているのだろうか?」「どんな企業なら働きたいと思えるのだろうか?」といった企業との相性に関する悩みが出てくると思います。

 今回は、新卒入社企業で自分に合った企業を見つけるための「企業を見る視点」の紹介と、その中でも特に議論が多い「人」を基準とした企業の決め方についてお話しします。


◆ 企業を見る視点には何があるのか?

 企業を決める視点には、以下のようなものがあります。


企業の事業内容に興味があるか?

 まず、企業のビジネスモデルや事業領域が自身の興味関心に合っているかという視点です。

「ゲームの開発に携わりたい」「メディアの開発に関わりたい」など、ある程度やりたいことが決まっている学生にとって重要な視点となります。これらは、企業のホームページや採用ページで確認することができます。また、入社後に事業内容にどれほど関わることができるのかも合わせて確認するようにしましょう。


企業の持つ理念に共感できるか?

 次に、企業が大切にしていることや、追い求めるものを見る視点です。

 似たような事業を行なっていても理念の違いによって、働き方が大きく変わる場合があります。例えば、企業理念として「顧客第一」を掲げる企業と「社員第一」を考える企業では会社の制度や経営として力を入れるポイントが変わってきます。

 理念に関しても、企業のホームページや採用ページで確認することができます。 


業績に問題はないか?

 これが最も重要な視点であるという意見も多い、企業のこれまでの業績や今後の成長性をみるという視点です。

自身の成長のみならず会社の成長を重視する人にとっては重要な視点です。

 企業のIR(Investor Relations:企業が株主などに向けて発行する会社の財務情報などをまとめたもの)を見ることで、その会社の経営がうまくいっているのかいないのか、また今後どのような経営を行なっていく予定なのかを確認することができます。


入社後のキャリアパスが明確か?

 自身の成長を考えた時に、その企業に入社した場合どのような職位につき、どのような活躍ができるのかというキャリアパスを中心に考えるという視点です。

「エンジニアとして開発に携わりたい」「若い時から大きなプロジェクトを任せられるような働き方がしたい」というようになりたい自分に対し、実行できる環境であるのかがこの視点から測ることができます。

 企業説明会や社員懇親会、採用ページなどで確認することができます。


どんな人が働いているか?

 最後に、企業の中でも「人」に関わる部分に焦点を当てた視点です。

 社員の人柄が自分に合うか、既存の社員の人たちと自分が心地よく働いていけるイメージが湧くかなどを、「社員の良さ」から確認します。


 上記であげた5つの視点はどれも就職活動で一般的な視点ではありますが、その中でも最後の「どんな人が働いているか」は、他の4つとは大きく違うことにお気づきでしょうか?

 事業内容や理念など、他の4つの視点は、企業の説明会や採用情報に記載されている「目に見える情報」であるのに対し、一緒に働く社員の人柄や雰囲気は目に見えず、定量的に測ることが難しいものです。

 また、ある人が「この会社は社員の人柄が良い」と思っても、それが必ずしも自身に同じように合うとは限らず、とても不安定なものです。

 このような目に見えない、不安定な情報を新卒入社企業を決めるという大切な決断に用いても良いものなのでしょうか?

 次の章では、「人の良さ」で新卒入社企業を決めることが本当に適切なことなのか?考えていきたいと思います。


◆ 企業を「人の良さ」で決めるのはアリ?ナシ?

 企業を人が良いと感じるかどうかで選別するのには賛否両論があります。それぞれの意見を聞いてみましょう。

否定派の意見

・人が良かろうと悪かろうと、自分のやりたいことや興味のあることをできるかどうかが重要

・就職活動の中で出会える社員の人数はとても少ない。自分が出会った数少ない人の中で相性が良いのかを判断するのはリスクがある。

・採用活動に関わる社員は、エース社員や花形業務の社員が多く、過度の期待を抱いてしまいがち。

・自分が良いと思った人と同一の部署で一緒に働けるとは限らない。


肯定派の意見

・一緒の目標に向かって働く人たちがどんな人であるかは自分のモチベーションに大きく関係するので重要。 

・働く環境における人間関係が良いと、仕事に集中することができるので自身の成長にも繋がる。 

「この人と一緒に働きたい」という直感を信じたほうが良い。その直感こそ、あなた自身の経験からはじき出された答えであるのだから。


 確かに、「否定派」が主張するように、社員全員と会って話すことはほぼ不可能です。さらに、実際に会った社員や憧れの社員と一緒に働ける機会は多くないかもしれません。そう考えると「人の良さ」という視点で企業を選ぶのは問題があるのかもしれません。

 一方で、「肯定派」が述べるように、一緒に働く社員は、自身の成長に大きく関わる人であることは間違いありません。

 また、「人の良さ」という視点で魅力的に感じる企業とは、自分が実際に会った社員や憧れる社員が極度のストレスに晒されることなく、充実した時間を過ごすことができている企業であると言えます。このことは、自身が入社した際に極度のストレスに晒されるリスクを回避する事につながります。

 企業を見極める視点の一つとして、自分にとっての社員の「人の良さ」を取り入れてみるのが良いのではないでしょうか。


◆ 人の良さを見極めるための方法

判断する人

 では、自身にとって人が良いと感じる企業を見極めるにはどうしたら良いのでしょうか?ここでは、その方法についてご紹介します。


企業の社員ブログやSNSを見る

 近年では企業もブログやSNSでの採用活動に力を入れています。社内イベントの様子や社員が執筆した記事などを読むことができ、どんな社員がいて日々何どんな思いを持って働いているのかなどを知ることができます。

 一方で、企業側も学生に見られることを意識しているため、会社の良い面ばかりをアピールしがちですし、ブランドイメージを下げないように社内で内容に制限をかけている場合もあるので注意が必要です。


就活口コミサイトを見る

 ネット上の掲示板や企業の口コミサイトでは、匿名性の高さから企業に対する率直な感想や意見を見ることができます。しかし、匿名性の高さゆえに信憑性のないものや企業に対する批判や中傷も多くあります。これらを活用する場合は、そのことを念頭に入れておきましょう。


インターンに行く

 インターンは、現場に入って働く体験ができ社員と触れ合う機会もあるため、社員の人柄や雰囲気を感じやすいとても良い機会です。しかし、特定の企業にかなりの時間を費やす必要があります。インターンに関しては、こちらの記事に詳しく載せていますので合わせてお読みください。


社員や面接官の人柄、人事の対応

 面接時に担当となった面接官や人事の人柄で「人の良さ」を判断することもできます。この方法は、選考の最中でも行いやすい比較的手軽なものです。その反面、企業の社員の中の一部としか接することができないため、必ずしも同じような社員ばかりがいるわけではないことに注意をしましょう。


企業のことをよく知っている人の話を聞く

 OBOGや知人の紹介などで出会った社員を訪問することは、「人を見る」ことにおいてもとても効果的です。OBOGや知人の紹介で話をした社員は、企業の公な採用活動の一部でない場合、企業のいい面に限らず悪い面も包み隠さず知ることができます。その社員が他の社員に対して抱いているイメージを聞くこともできますし、さらには他の社員を紹介してもらえる場合もあります。そうしたことから多角的に「人の良さ」を見ることができます。


◆ 終わりに

 「人の良さ」を見る方法を様々ご紹介していきましたが、社会人として働いたことのない学生さんにとって、「人の良さ」を見て企業を選ぶことはとても難しいことであると思います。

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