2017.11.21 就活
あなたは一言で自分をPR出来ますか? 〜キャッチコピーで自分自身を「伝える」方法〜

◆ はじめに

皆さん、こんにちは。今回は『自分自身を一言で伝える方法』をご紹介したいと思います。  

エンジニア就活を応援するメディアの「Career Tech」ですが、なぜ突然、こんなことを言い出したのでしょうか?  

というのも、少なからず自分自身を表現することが苦手な方がいらっしゃいますし、そういった方に限って優秀なエンジニアであったりすることが多いと感じていたからです。  

例えば、実力が拮抗した学生エンジニアが2人いた場合、採用担当者はその時点でより詳しく理解出来ている人を採用したくなると思います。

私たちは、本来は実力があるはずもそれを伝えきることが出来ず、惜しくも採用に至らなかった学生エンジニアの方々を多く見てきました。  

そうしたことがこれからは起こらないよう、今回はそんな自分を表現することが苦手な人に送る、自分を「伝える」コツとキャッチコピーの書き方について書いてみたいと思います。

 

◆ キャッチコピーって?

キャッチコピーと言われると、みなさんは何を思い浮かべるでしょうか?  

少し前に流行った就活生のキャッチコピーといえば、誰もが思い出しやすいのが「世界一即戦力な男、菊池良」でしょう。  

ご存じない方のために補足説明をすると、6年間の引きこもりの末に東洋大学文学部を卒業予定であった菊池良さんが就活を勝ち取るために当時制作したWebサイトのコピー、それが「世界一即戦力な男、菊池良」です。  

正直に言っても、就活では勝ち組になりづらいハンデを持っていましたが、最終的にはこのサイトから50社以上のオファーが殺到し、見事内定を勝ち取るだけでなく書籍化、さらにはフジテレビ系でドラマの制作が決定するなど大きな話題を呼びました。

実際は即戦力なスキルなど持っていないはずなのですが、やはり強烈な「世界一即戦力な男、菊池良」というコピーが、多くの人の印象に残ったのでしょう。  

これは極端な例ですが、一つのキャッチコピーが就活を大きく変えることもあるのです。  

 

◆キャッチコピーをつけるメリット

そもそもなぜ自分自身にキャッチコピーを付けたほうが良いのでしょうか?  

そこには多くのメリットが存在しますが、今回はあえて3つに絞ってお伝えしたいと思います。

1.採用担当者への印象がつきやすい。

当たり前のことですが、採用担当者も多くの新卒エンジニアの採用を検討します。  

そんな中で自分自身にキャッチコピーをつけることで、あとから採用の検討を行う時に、思い出す時のキッカケになりますし、忘れてしまった他の新卒よりもちょっとした親近感が湧くことで採用への道のりも、ぐんと縮まります。  

また、採用担当者も会社員ですので上司がいるわけです。人事部長といった責任者になぜ採るのかといった説明をする際にも、キャッチコピーが大きく寄与することでしょう。

 

2.自己紹介のコミュニケーションコストが下がる。

多くの場合、逆採用イベントや懇親会などの場で自分の今までの実績についてPRしなければならない場面が就活中には起こりえます。そうした中で、キャッチコピーがない場合は、いつも一貫性のないPRをしてしまい、自分の一番の長所を説明すること無くアピールタイムが終わってしまうかもしれません。  

しかしキャッチコピーを自分でつけ、それを最初に話してしまうことで、自分がいつも話している、いわゆるウケが良い自己紹介が出来ることで、最高のパフォーマンスでPR出来ます。  

また、質問をする方もキャッチコピーで言っている得意分野にフォーカスして話を聞いてきますので、後々の質疑応答タイムでも自分の首を絞めること無く、安定した対応が出来ます。

 

3.あまりやっている人がいない。

(たしかにメリットがあるのは分かるけど、やっぱりキャッチコピーをつけるなんて恥ずかしい。)  

と思っている方が大半なのではないでしょうか?しかし、その恥ずかしさが逆にチャンスなのです!多くの学生が恥ずかしがって、ピンポイントで伝えるということに着手しません。  

そのため、1や2で述べたようなメリットがエンジニア採用の現場では如実に表れます。  

恥ずかしいのは最初の数分ですし、それ以降はコミュニケーションが楽になるだけでなく

採用にも直結する。こんなにも良いことだらけなのに、なぜ「伝える」ことを放棄してしまうのか。  

ここまで読んでいただいた皆さんには、どれだけのアドバンテージが生まれるかを理解いただけたはずです。  

 

◆キャッチコピーを考える時のフレームワーク

次に印象に残りやすいキャッチコピーをいかに考えるかといった部分になります。  
今回は元博報堂のコピーライター佐々木圭一さんの著書で、ミリオンセラーを記録した「伝え方が9割」から、プロ直伝のテクニックを抜粋してお伝えしたいと思います。
具体例を織り交ぜて書きますので、みなさんも(自分だったらどうだろう)と考えながら読んでみてください。

1.簡単だけどプロも多用する、サプライズ法

サプライズ法はコピーの冒頭にサプライズワードというものを挟み込む手法です。  

サプライズワードとは「あ、◯◯!」や「そうだ、◯◯!」といった、最初にアッと驚くワードを加えるのがこの方法の特徴ですが、プロのコピーライターも多く使っており、  

皆さんが知っているところで言うと、「あ、小林製薬!」「そうだ!京都、行こう。」などがそれに当たります。  

他にもサプライズワードとしては「実は、」「信じられない、」「びっくり、」などが挙げられます。  

伝えたいポイントの前にこういったワードを置いてみることで、簡単に印象づけることが出来ます。  

具体例)  

「実は、インフラ」(デザイナーっぽい服装や容姿の人のためのコピー)  

「なんと!文学部エンジニア」(文学部のエンジニアという驚きを高めるためのコピー)

 

2.寝ている人の目も覚ます強力なパワー、クライマックス法

クライマックス法は、サプライズ法に似ています。クライマックスワードを冒頭に置くというものです。

クライマックスワードというのは「ここだけの話、◯◯」といったもので、あえて伝えたいことを先に言わず、焦らすという手法になります。  

就活ということを想定すると「他では言わないのですが、◯◯」といったワードも有効に作用するでしょう。

具体例)  

「ここだけの話、AIも触れます。」(勉強中の分野をアピールポイントにするためのコピー)  

「他では言わないのですが、Pythonには自信があります。」(単純にPythonに自信があると言わず印象を強めるコピー)

 

3.アメリカ大統領選挙でも使われる、ギャップ法

ギャップ法は、話す前に逆のことを言ってから本当に伝えたいことを話す手法です。  

まず初めに、伝えたいことを決めます。そして、伝えたいことと正反対のことを考え、伝えたいことの前に挿入します。  

そして、自由にその間の言葉を考えてみてください。そうすることで、より強く印象づけられるコピーが生まれます。  

世間的に知られている使用方法で言うと「例え世界中が敵になっても、僕は君の味方だ」といった台詞です。  

単純に「僕は君の味方だ」というよりも、たしかに説得力がありますね。   

具体例)  

「他の技術が嫌いになるぐらい、私はRailsが好きです。」(Railsエンジニア向けのコピー)  

「どれだけ技術力で負けても、企画力は負けない。」(企画も出来るエンジニアとして入社したい人のためのコピー)

 

4.番外編:アメトーークでおなじみ「◯◯芸人」メソッド

もっとも簡単にキャッチコピーを作れてしまうメソッドが、アメトーークでもおなじみの「◯◯芸人」といったワードです。  

◯◯の部分に専門分野や自分の好みの技術を入れることで成立させることが出来ます。  

非常に簡単で、考える時間も少ないのでオススメですが、注意点としては具体的な面白い実績が無いと尻つぼみのコピーになりかねません。そういった意味では、今までやってきたことが奇抜であればあるほどこのワードを使いやすいのかなとは思います。  

具体例)  

ルーター芸人」  

「シェル芸人」

◆まとめ

いかがだったでしょうか?なかなか、こういったことは大学で学ぶことはありませんし、実際に考えるのは苦手だと感じていらっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。  

しかし、そこを気に病むことはありません。なぜならほとんどの学生は苦手と感じているからです。  

今までこういった自己PR力に自信を持って就活を始める学生エンジニアを、少なくとも私たちは見たことがありません。  

みんな不安なのです。しかしだからといって目を背けてはいけません。  

やはりそういった細かな部分で、採用の合否が分かれてしまうケースをよく目にしました。  

是非、この記事を読んでいただいた皆さまにおかれましては、今回考えた印象的なワードを使うことで、逆求人イベントでのプレゼンや  面接での自己紹介をばっちり乗り切ってみてください!(ちなみに名刺なんかにも書いておくと、より効果的みたいですよ!)


客観的に自分の強みを知りたい方へ

キャッチコピーを使って自分を表現するためには適切な自己診断が不可欠です。  

こういったコピーを書く最初の段階で「そもそも自分の強みってなんだろう?」と感じてはいませんか?  

客観的に自分を見つめ直すお手伝いを学生エンジニア就活支援サービスのCareer Selectでは、無料でお手伝いさせていただきたいと思っております。自分の強みや客観的な視点が必要だと感じた方は是非、一度ご相談ください!