2017.12.25 就活
【年末特別企画】2017年もあと少し!今年流行したトレンドと2018年に流行する技術的なトレンドを総まとめ!

◆ はじめに


皆さん、こんにちは。エンジニア就活生を応援するメディア「Career Tech」です。

さて、世間は一気に年の瀬ムードに向かい、テレビでは年末年始の番宣を流すようになりましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

今年の抱負は無事達成できましたでしょうか?

Career Techでは、この年末シーズンに合わせて2017年を振り返る特別企画と致しまして、今回は「今年流行したトレンドと2018年のトレンドとなりそうな最新技術」をまとめた記事をお送りし、今年を締めたいと思います!

この記事をきっかけに、年末年始の自由な時間に技術に触れてみたり、技術的なトレンドを深掘りしていただければと考えています。

それでは本編に参りましょう!



◆ 2017年に登場した新しい技術トレンド


仮想通貨(ビットコイン)

Image by Bitcoin will eventually blow up : JP Morgan Boss » TechWorm


今年を語る上では絶対に外すことの出来ない技術トレンド、それは「ビットコイン」に端を発する仮想通貨技術の流行でしょう。

そもそも、ビットコイン周りの技術自体は2008年に登場していたものになりますが、今年はビットコインの値上がりにより、大手マスメディアが大きく取り上げることで話題となりました。特に2017年を見ると1bitcoinあたりの値段が約1600%の成長を見せ、多くの人が暗号通貨についての話題について耳にしたことでしょう。

技術的な話では、グラフィックボードやビデオカードの高価格帯の商品がマイニング目的に買い占められており、秋葉原やネットショップから姿を消しました。

他にもマイニング用OSとして「ethOS」などが開発され、GMOやDMMといった大手IT企業が相次いでマイニング事業に参入することを表明しています。  これからもブロックチェーン技術に関しては目が離せません。


スマートスピーカー

Image by Devices & Integrations - SmartThings Community


昨年より、米国で販売が開始され大ヒットとなっていた「Amazon Echo」が今年の11月、ついに日本に上陸。招待制により販売されており、現在も招待が待たれるほどの人気ぶりです。

ひょっとすると、皆さんの中には購入されている方もいらっしゃるかもしれません。

他にも「Amazon Echo」に先駆けて、10月にはGoogleより「Google Home」が、そして同時期には、LINEより「Clova WAVE」の発売が発表されており、こちらも今年の話題となりました。

Amazon Echoは「買い物」、Google Homeは「検索」、Clova WAVEは「コミュニケーション」と各社ともに特色を出してきており、まだまだ熱いシェア争いが繰り広げられております。

また、Amazonは、ディスプレイ付きスマートスピーカー「Amazon Echo Show」の販売も始めており、米国のユーザーの間での評価は上々。

音声だけでなく、視覚による操作がデバイスに加わることで、今まではタブレットやスマートフォンが主流だったデジタルデバイスの世界に変革が起こるやもしれません。はたしてどのデバイスが覇権を握るのでしょうか?

今後の動向が注目されます。


IoT  

Image by https://ms-creatas.com


数年前からのトレンドとなっている「IoT」ですが、今年も特に色々な場面で見かけられました。  スマートスピーカーの話も、スピーカーがインターネットに繋がったというIoT的な内容ですし、他にも最近ではホームセキュリティデバイスを提供するBlinkAmazonに買収されるというニュースが    話題となっています。

既にGoogleが買収している「Nest」の競合する企業でしたのでこれから伸びると言われているスマートハウス分野の強化を図る目的のようです。

「IoT」というと、こういったスマートハウス分野が注目されがちですが、近年成長しているのは  「コミュニケーションロボット」分野です。

コミュニケーションロボットといえば、日本ではPepperが定着しましたが、今年新型が発売されたSONYの「Aibo」などの家庭向けロボットも好調。

新宿高島屋に新しくOPENしたコミュニケーションロボット売り場では、特にシニア層の来店が多いそうで、介護分野やインバウンド分野での成長などもあり2020年には市場規模が87億円に達する見込みです。


働き方改革

Image by Do You Have What It Takes To Be A Digital Nomad? - Korey Howell Photography


学生の皆さんにとって馴染みは無いかもしれませんが「働き方改革」も今年のトレンドでしょう。  電通の過労死事件や少子化による働き手不足などが発端となり、長時間労働を是正し、労働生産性を上げることで、一億総活躍社会を目指すという政府の成長戦略の柱が「働き方改革」でした。

東京都では、ピークタイムの乗車を避け出社する「時差Biz」というキャンペーンを鉄道各社と行っていたため知っている方もいらっしゃるかもしれませんね。

こういった前時代的な働き方を変えることがトレンドとなる中で、IT業界でもその動きは加速しています。  有名どころで言うと、IT大手のYahooが一部で導入した「週休3日制」などが挙げられます。

これはバックオフィス業務をAIなどに担当させることで、業務を削減するというもので業界でも珍しい取り組みでした。もちろんこういった大々的なものだけではなく、テレワークを加速させるためのツールを導入することでリモートでの作業を可能とする企業が増えていることも、この改革の特徴の1つです。

例えば、ビジネスコミュニケーションツールにおいても、SlackやChatWorkだけでなく、大手LINEの「LINE Work」といったツールが新規参入しました。   またドキュメント共有ツールだけでも、Google DocsからQiita:team、Docbase、esa.ioなど、多くのプロダクトが生まれており、生産性向上ツールの市場規模は拡大傾向です。

これからの時代は、リモートワークやノマド的な働き方が主流となってくるのでしょうか?

来年も働き方を変える革新的な企業は現れるのでしょうか?

就活生の皆さんも、注目してみてください!


フェイクニュース

Image by Fake News And Confusion. The Way Modern Dictatorships Close Down The Media


昨年の米国大統領選がきっかけで話題になったワードが「フェイクニュース」です。

トランプ大統領が  「これはフェイクニュースだ」と大手メディアを批判したことや、他にも選挙中にフェイクニュースが流れたことで、選挙結果に影響が出たのではと話題になりました。  しかしこれだけでは終わらず、トランプ大統領のロシア・ゲート疑惑やフランス大統領選などでも、フェイクニュースがたびたび拡散されており、世界的な問題となっています。

実際に、こういったフェイクニュースを流すことによって広告収入を得られるため捏造されたニュースが拡散される過程で止める必要性があり、米国大統領選で責任を追求されたFacebookでは、自然言語処理や機械学習を利用した

「フェイクニュース」かどうかを見分けるファクトチェックのシステムを構築。  

フェイクニュースであることが確認された場合は、ユーザーに忠告をすることで解決しようと模索しています。

はたして2018年もフェイクニュースの嵐は吹き荒れるのでしょうか?



◆ 来年、波が来る?最新技術トレンド!


ブロックチェーン2.0

Image by Invest Openly: Is Blockchain The Web 3.0 That We Are Waiting For?


各国の中央銀行総裁が、「ビットコインはバブルの状態」と危機感を表明しており、 実際に、先週の12/22にはビットコイン関連の値が大きく下がるなど、徐々にバブルが弾けるシナリオが表面化しつつあります。

そうした中で、現在はブロックチェーン技術を用いた新しい事業に注目が集まっており、宝石取引の分野では、ブロックチェーンを利用することで詐欺や紛争が絡んだダイヤモンドを排除するというスタートアップも誕生しています。

このようにポストビットコイン的な流れの1つの「ブロックチェーン2.0」は2018年の主役となることでしょう。


また、ビットコインに関連し、サイバーセキュリティーにも注目が集まっています。

そもそもブロックチェーン自体はセキュリティー性が非常に高いことで知られており、取引などを改ざんするといったクラッキング行為は、ほぼ不可能と言われている技術です。

しかし、取引所やユーザーのセキュリティーレベルは依然として低いままであるため残念ながらそうした取引所やユーザーから、悪意のあるハッカーがBitCoinを盗むといった事件が多発しています。  

さらには近年、ビットコインに限らず多くの企業がハッキング被害に遭っており年々サイバーセキュリティーの重要性についての認識が広がっているためからか、テーマ投資のFolioによると、サイバーセキュリティー関連銘柄は

この1年間で47%も上昇しました。

これからもサイバーセキュリティー技術についてのニーズは増える傾向にあるでしょう。

 

これからのサイバーセキュリティーのトレンドの波に乗って、年末年始に技術を磨きたいというサイバーセキュリティー初学者の方のためには、こちらのサイトがおすすめです。

情報セキュリティスペシャリストの教科書レベルを無料で公開しているだけでなく、漫画で分かりやすくサイバーセキュリティーを学ぶことも出来ます。


情報セキュリティスペシャリスト(情報処理安全確保支援士) - SE娘の剣 -



スマートスピーカー関連サービス

Image by Best Everything: Best Smart Speakers 2017 - The Gud1


今年はスマートスピーカーが普及したまさに「スマートスピーカー元年」でしたが、来年はどうなるのでしょうか?

もちろん普及した結果、ユーザーが標準機能では飽き足らず、スマートスピーカー系サービスに流入するのは間違いないでしょう。

個人的な意見としては、チャットボットブームよりも波が来そうな分野であり、スマートスピーカーアプリ開発は今後のアプリ開発の主流の一つになるのではと考えています。既に「Google Home」と「Amazon Echo」ではお互いのサービスである「Google Play Music」と「Amazon Music Unlimited」をブロックし合っておりスマートスピーカー市場の音楽ストリーミングサービスは「Spotify」が一人勝ちの様相を呈しています。

「Amazon Echo」では、搭載している人工知能「Alexa」に人間味を持たせるためにアプリのことをスキルと呼称していますが、このスキルストアのランキングを見てもまだまだ一般的な発想の範疇である「ニュースを読み上げる」といったようなスキルが上位を占めており、なんらかのキラースキル(アプリ)が待望されていることはほぼ間違いないでしょう。  皆さんもスキル開発によって一山当ててみませんか?(笑)

ここで、年末年始の空いた時間にスキル開発の初歩を学ぶ上で参考となるリンクをご紹介しておきます。


Alexa Skills Kit | アレクサ    


こちらのリンクですが、Amazonが公式に出しているスキル開発を学ぶためのラーニングコンテンツになります。

初めてスキル開発を行おうとしている人はここから始めると、まず問題はないでしょう。

え?Amazon Echoを持っていないから実機でテストが出来ない?

ご安心ください。実は、ブラウザ上で動く「Alexa」のデバッグツールがありますので、もしもAmazon Echoを持っていなくとも自由に開発することが出来ますよ!


https://echosim.io/


Webサービスの高速化

Image by Web Performance Testing with Sitespeed.io


どういったトレンドかをお伝えするために、最適な具体例があります。

まずはこちらのサイトにアクセスし、適当な記事をクリックしてみてください。


The DEV Community  


一般的なWebページとは全く違う、圧倒的な画面遷移スピードに驚いた方がほとんどでしょう。このサイトは技術者同士で意見を交換し合うための海外コミュニティーサイトなのですが、日本ではこの画面遷移の速さからメディアに取り上げられ、一躍話題になりました。

 

「爆速すぎて笑う」 表示速度が“異常な”Webサイト「dev.to」 その仕組みは - ITmedia NEWS

 

CareerTechを見ている情報感度の高い就活生の皆さんは、バズった記事を読んだ方も多いかと思います。こちらのサイトはCDN(コンテンツデリバリーネットワーク)を使用しサイトデータを事前にキャッシュしているため、一般的なサイトよりもロードが早くなり、高速での画面遷移が可能となっているわけです。 昨今のWeb、特にフロントエンド分野では今年の11月から徐々に、このwebパフォーマンスが話題となっており、Web+DB PRESSでは「超速! Webページ速度改善ガイド ── 使いやすさは「速さ」から始まる」という特集で雑誌を発売、さきほどのサイトの「The DEV Community」も11月から話題となっており、どうやら2018年もパフォーマンスが問われる流れで技術的なトレンドが推移するのではないでしょうか?

また高速化というテーマからは若干ずれるかもしれませんが、PWAという技術がiOSブラウザのSafari導入されることが決まったことも、来年のトレンドのヒントとなるでしょう。

PWAとはProgressive Web Appの略であり、端的にいうとモバイルのWebページをネイティブアプリレベルで高速表示、そしてアプリかのように振る舞わせるための技術です。特にプッシュ通知など、今まではネイティブアプリでしか機能しなかったものが使えるようになっただけでなく、一度キャッシュしてしまえば、オフラインでも使えてしまうという夢のような技術です。

こちらもスマートスピーカーのスキル開発と同様、来年大きく話題となる技術トレンドの一つだと個人的には考えています。

他にもパフォーマンスについての注目の技術はAMPなど色々とあります。

こちらのQiitaの記事が全体的にまとまっていましたので、ご紹介させていただきます。

 

いまさら聞けないPWAとAMP

 

また、今回ご紹介したPWAについて「もっと知りたい!」「実装してみたい!」と感じた方には、こちらのGoogleがリリースしている学習コンテンツがオススメです。

そもそもPWA自体がGoogleによって策定された仕様であり、また技術のため、Googleのドキュメントを見ることが多くなるかとは思いますが、主要なページは日本語化されているため安心です。


はじめてのプログレッシブ ウェブアプリ  |  Web  |  Google Developers


◆まとめ


いかがだったでしょうか?

今年も色々な技術が生まれたり、また、昨年からの流れを受けたトレンドが盛りだくさんでなかなか刺激的な一年でしたね!新しい技術が生まれることで、エンジニアとしての活躍の場がどんどん広がっているのはエンジニア就活をサポートするCareer Selectとしても嬉しい限りです!

今回の記事では、来年はどういった技術が生まれてくるのかについて予想してみましたが、もしも皆さんが、

「この技術が来そう!」「これからはこれが来そうなので記事として取り上げて欲しい!」

といったご要望がございましたら、遠慮なくCareer TechのFacebookページより

コメントにどしどしお書きください! この記事を読んでの感想もお待ちしております!

最後に、この記事を読んで皆さんがこの年末年始のお休みでなにかを新しいことをやってみるキッカケになることが出来れば幸いです!

それでは皆さん、良い年の瀬をお過ごしください!